産後の女性に多いのは、腰痛・背中の痛みや股関節だけではありません。産後にホルモンバランスが乱れた身体の状態で日々の子育てに励んでいると、肩こりや首こりに悩まされることが多くなります。また、お子様を抱っこしたり授乳したりする機会も増え、自然と腕や手首に負担をかけやすい生活になってしまうのでも影響していきます。

手首の痛み（腱鞘炎）は産後のホルモンバランスの崩れが原因で発症する方が多く、赤ちゃんを抱っこできずに悩んでいるママさんも多いのです。特に初産の方は、緊張した状態で赤ちゃんを抱っこしてしまうため、より手首を痛めやすいと言われています。両手とも腱鞘炎になってしまえば、痛みによって赤ちゃんを抱っこすることも難しくなってしまいます。

腱鞘炎は「炎症が痛みの原因」となるため、まずは炎症を抑えるための治療を行っていきます。日頃の家事や赤ちゃんのお世話を完全に止めることはできないため、治療を通して日常生活でなるべく負担をかけないように心がけていくことも大切です。

患者様のライフスタイルと身体の状態にもよりますが、おおよそ３カ月程度で症状が治ることが多いです。産後すぐは身体がデリケートなため、しばらくは電気治療などの刺激を控えることもあります。その都度、お身体の状態を確認しながら、施術をしていきますのでご安心ください。